経済指標もまちまち、金融不安は薄れたものの過熱感も清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年03月29日 08時40分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

配当落ち後の戻りに期待

日 立(6501) 332 △9

 ネットワーク技術を使って地方自治体の情報システム運用を大幅に効率化する「自治体クラウド」分野に4月から本格参入する。IT(情報技術)企業による自治体クラウドへの取り組みはまだ始まったばかりだが、地方自治体にとって、情報システム投資の削減やセキュリティー対策の強化、法改正への迅速な対応などが可能となるため、採用例が急速に増えると予測している。

関西電(9503) 2134 △17

 2030年までの長期成長戦略を発表。環境問題に配慮して原子力や太陽光など再生可能エネルギーの導入を拡大。非化石電源の比率を現在の5割から2030年に6〜7割にまで高める。家庭用光ファイバー通信サービスなどの事業規模を現在から2倍以上に増やし、国内の電力事業並みの利益水準を目指す。

JR東海(9022) 694000 △6000

 米国で新幹線技術の売り込みを本格化する。ワシントン事務所の要因を増員、技術系職員を常駐させて、ライバルである欧州勢の高速鉄道に対する優勢を現地関係者に訴え、受注獲得を目指す。

パナソニック(6752) 1414 △35

 薄型テレビの世界需要が回復しているのを受け、基幹部材のパネルを増産する。プラズマパネルの工場稼働率は現在約8割だが、3D(3次元)テレビ向けの供給を本格化するのにあわせ今秋からフル稼働させる。

日光電(6849) 1755 △102 、 ソニー( 6758) 3545 △75

 バイオテクノロジーの研究や新薬開発を支援する機器の開発が加速している。日本光電はがん細胞の有無などを見分ける装置を開発、ソニーも東京大学と再生医療に利用する細胞分離装置の開発に取り組む。バイオ分野は環境技術と並ぶ成長産業になると期待され、日本企業が得意とする小型化で医療現場を開拓し、先行する欧米勢に対抗する。

ソフトバンク(9984) 2229 △71

 米グーグルの携帯電話向けソフト(OS)「アンドロイド」を採用したスマートフォン(高機能携帯電話)を発売する。合わせて、携帯電話の通信状況を改善するために基地局を倍増するなどの対策も発表した。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1940万株

買い  1870万株

(金額ベースも58億円売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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