消費者金融に対するイメージ、変わった? 変わらない?

» 2010年05月11日 12時28分 公開
[Business Media 誠]

 消費者金融のテレビCMに、好感を持っている人はどのくらいいるのだろうか。ここ2〜3カ月の間に消費者金融のテレビCMを見たという人(85.0%)に聞いたところ、「好感を持ったものはない」(56.3%)と答えた人が半数を超えていることが、マイボイスコムの調査で分かった。このほか「アイフル」(5.5%)、「アコム」「モビット」(いずれも5.0%)、「レイク」(3.7%)、「プロミス」(2.3%)、「武富士」(2.2%)と続いた。

好感を持っているCM(出典:マイボイスコム)

 ここ1〜2年の間で、消費者金融に対するイメージが変わったという人はどのくらいいるのだろうか。「以前から悪いイメージがあり、現在も変わらない」(67.3%)と答えた人が断トツ。次いで「前から悪いイメージがあり、現在はさらに悪くなった」(8.5%)、「以前は悪いイメージがあったが、現在はよいイメージを持つようになった」(6.7%)、「以前からよいイメージを持っており、現在も変わらない」(2.7%)という結果に。

消費者金融に対するイメージ(出典:マイボイスコム)

 「以前から悪いイメージがあり、現在も変わらない」と答えた人に、その理由を聞いたところ「利用していた期間がいわゆるサラ金のグレーゾーン金利全盛のころだったので、高利貸しのイメージをどうしても拭いきれない」(男性53歳)、「闇金とはいわないが、とんでもない金利がつくから。銀行などの審査が通らない人が相手だとは思うが、このご時勢では悪役であっても仕方がないと思う」(男性33歳)といった声があった。

 また「以前から悪いイメージがあり、現在はさらに悪くなった」という人からは「過払い金返還などが社会問題化して、それが業績悪化になったから」(男性59歳)、「CMを美化して流すのが嫌いだし、流しすぎて面倒くさいし、CM自体も嫌いだから。CMを流せるのはもうけている証拠だし、イメージが悪い」(女性22歳)、「気軽に借りられることばかりのイメージが強い。借り過ぎや使い過ぎたときの怖さを消費者に伝えることをおろそかにしているように思うため」(女性38歳)など厳しい意見が目立った。

 一方、よいイメージを持っている人からは「大手銀行などのグループに属した会社が増えたので、以前より安全なイメージが増した」(女性46歳)、「困ったときは公的機関より役に立つから」(女性57歳)などの意見があった。

 インターネットによる調査で、全国の男女1万3684人が回答した。調査期間は4月1日から4月5日まで。

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