速報
» 2010年06月01日 17時19分 公開

底堅さも見られるのだが持高調整の売りに押されて軟調清水洋介の「日々是相場」夕刊(2/2 ページ)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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明日の相場雑感

 昨日は米国株安を受けても底堅い堅調な展開となったのですが、月が替わると特に売り要因があったわけでもないのですが、大きな下落となりました。寄り付き直後に外資系証券のシステム障害から先物に大量の売り注文が出て売り急ぐ場面もありました。政局の混乱を嫌気する向きや中国の景況感の減速を嫌気する動きもありましたが、指数がした押した要因は単純に持高調整の売りが嵩んだということだと思います。

 後場に入ってからは目先筋の反対売買もあり、傾向が鮮明には見えなくなりましたが、円高に振れたにもかかわらず円高でデメリットとなる銘柄まで買われるなど特に材料のない中で売り買いも目立ち、株が売られることによって為替が円高になり、円高になるから株が売られるというような場面も見られました。米国市場が休場となり、売り買いの手掛かりに乏しい中で目先的な需給に振らされることになったものと思います。

 米国市場とは違う動きとなることも多いのですが、米国市場が休場となると売り買いの手掛かりがなくなったようになってしまいます。中国市場が・・・、などという話をする向きもいますが、中国株式市場に影響されるということではなく、中国の経済指標に反応するということだと思います。そして中国の株式市場はどちらかというと経済指標というよりは目先の需給、つまり目先の雰囲気に左右されることが多く、中国経済の動向を示しているというわけでもないのです。

 また政局の混乱を取りざたする向きもあるようですが、政局の混乱を嫌気して外国人が売るのであれば国債も売られ、日本が売られ、為替が円安になるものと思いますし、国内勢だけが政局の混乱を嫌気して売っているとも思えません。しかもディフェンシブ銘柄や材料含みの銘柄が買われるのであればわかるのですが、円高となると収益の悪化が懸念されるような銘柄まで買われており、持高調整の売り買いが出て、その中で目先筋の手仕舞い売りや円高を嫌気する売りが出ているということでしょう。売り買いの要因をしっかりと把握しておけば次の展開も読みやすくなって来るものと思います。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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