ダウ平均は大幅高だが、景気減速懸念も根強く、ナスダックは小幅安清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年06月09日 08時30分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

売られすぎ銘柄の水準訂正で底堅さも見られるか

ファナック(6954) 9560 △240

 自動車工場などで使う産業用ロボットを増産する。今秋を目処にほぼ7割増と過去最高の水準に引き上げる。中国、インドなど新興国の工場で、自動化を通じて生産効率を日本並みに高める動きが相次いでいるのに対応する。

NTT(9432) 3630 △30

 傘下のNTT東日本はインドネシアの通信最大手と技術提携する。現地で光ファイバー回線を使った企業向けのブロードバンド(高速大容量)サービスの提供を目指し、技術開発や人材育成で協力する。

パナソニック(6752) 1157 ▼12

 2012年度までに太陽光発電システムを設置する国内の施工店を2.3倍に拡大する。太陽電池の設置技術を学べる研修施設を増やすなど施工店を支援する体制を強化し、2012年度のグループ全体の国内販売量を2009年度比3倍強に増やし国内首位を目指す。

JR東日本(9020) 5700 ▼110

 5月の鉄道収入が前年同月比で2008年10月以来、19カ月ぶりに前年同月を上回った。天候に恵まれたゴールデンウィーク期間の乗客数が増えた。

三菱自(7211) 115 ▼1

 2011年度以降新型車戦略を発表。4月から一般向けに販売を始めた電気自動車(EV)は2012年に軽商用車を投入するなど順次拡充。2011年度から量産する新しい小型戦略車は中国、インドなど新興国で現地の提携先企業と共同生産を検討する。

伊藤忠(8001) 728 ▼1

 医薬品の臨床試験(治験)支援を手掛ける子会社が中国の治験支援会社に出資する。中国政府は医療制度改革で保険加入者を増やす方針で、これに伴い、中国の製薬会社による医薬品の治験が増加する見通しであり、そうした製薬会社から治験支援業務の受託を狙う。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1510万株

買い  1180万株

(金額ベースも売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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