10年後、目標年収はいくら? 男女で169万円の差

» 2010年06月23日 08時00分 公開
[Business Media 誠]

 入社を決めるにあたり、どのようなことを重視していますか? 現在、就職活動をしている大学生(大学院生を含む)に聞いたところ「具体的な仕事内容」(66.9%)と答えた人が最も多いことが、レジェンダ・コーポレーションの調査で分かった。このほか「社風」(41.4%)、「社員の人柄」(28.5%)、「給与・待遇」(28.3%)、「勤務地や転勤の有無」(24.9%)と続いた。

 一方、重視しなかったポイントは「内々定が出た時期」(33.0%)という人が最も多かった。次いで「知名度」(31.5%)、「残業の有無と量」(22.9%)、「同期になるメンバー」(21.3%)、「勤務地や転勤の有無」(20.2%)だった。「厳しい就職戦線の中、まずは就職活動を乗り切ろうと『知名度』を重視してはいられないことが推測できる」(レジェンダ・コーポレーション)

(出典:レジェンダ・コーポレーション)

 男女別で見てみると、男女ともに上位2位までは「具体的な仕事内容」「社風」と続いた。ただ、3位は男性が「給与待遇」、女性が「勤務地や転勤の有無」という結果に。

希望するワークスタイル

 あなたが希望するワークスタイルは? この質問に対し「仕事と私生活の両立を実現する」(30.0%)と答えた人が最も多く、次いで「ある程度責任分担された業務を日々落ち着いて遂行する」(23.7%)、「厳しい環境で刺激を受けながら自己成長をとことん追求する」(22.2%)と続いた。男女別で見てみると、「仕事と私生活の両立を実現する」(男性23.1%、女性37.7%)と答えたのは女性が多く、「厳しい環境で刺激を受けながら自己成長をとことん追求する」(男性28.2%、女性15.5%)は男性の方が目立った。

(出典:レジェンダ・コーポレーション)

 10年後、目標とする年収はいくらくらいだろうか。男性の平均は767万円に対し、女性は598万円。全体平均で687万円だった。「男性は入社を決めるにあたり『給与・待遇』を重視していたこともあり、目標年収が女性よりも高く、約170万円の差が出た。また希望するワークスタイルにも男女の差が見られ、男性は厳しい環境で刺激を受けながら自己成長を追求する学生が多いのに対し、女性はワークライフバランスを求める傾向が強い」(レジェンダ・コーポレーション)

 インターネットによる調査で、現在就職活動を行っている大学生(大学院生を含む)5267人が回答した。調査期間は5月13日から5月19日まで。

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