乱発気味? モンドセレクションって実際どうなのよ(1/2 ページ)

» 2010年07月13日 08時00分 公開
[中村修治,INSIGHT NOW!]
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 販促会議でアイデア出しに困った時、「モンドセレクションでも獲りに行きますか?」なんて会話が昨今よく聞こえてくるようになった。そういえば、少し乱発気味な気もするぞ。その実態はどうなのだろうか?

 日経トレンディネット2008年02月04日配信の記事「『モンドセレクション』って何だ?」を参考に整理すると、モンドセレクションは「食のノーベル賞」らしい。

 モンドセレクションとは、ベルギーのブリュッセルに本部を置く国際的な品評機関。世界各地にある優れた市販商品の品質向上を目的として、 1961年にベルギー王国経済省と欧州共同体が共同で創設したもの。「食のオリンピック」「食のノーベル賞」に例えられるように、 商品の品質に関するコンクールとして最も歴史のあるものだと言われている。

モンドセレクション公式Webサイト

審査は自費参加の商品のみに限られる

 審査は毎年行われ、一般に市販されている製品を対象に、自身で参加した製品に限られる。審査料は、1製品ごとに1100ユーロ。7月8日時点の為替レートが 1ユーロ=111円なので、日本円に換算すると12万円強かかるわけである。

厳正かつ非公開なプロによる絶対評価

 審査のジャンルはビール・菓子・タバコ・美容などのカテゴリから、さらに100以上のグループに分かれており、それぞれを各分野で活躍する、確かな専門的知識とその高い能力を認められたスペシャリストらが行う。

 採点の詳細は非公開だが、審査によって得られた総合得点の平均点に応じて、90点以上で最高金賞、80点以上で金賞、70点以上で銀賞、60点以上で銅賞が授与される。つまり、評価基準を満たせば複数の商品でも受賞することができるわけだ。

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