環境への配慮より、デザインの好みや価格の方が重要――凸版印刷調査

» 2010年08月16日 13時31分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 文具から家電まで環境配慮型の商品が増えている昨今。環境配慮型の商品であることは、消費者の選択にどのくらい影響を与えているのだろうか。

 凸版印刷の調査によると、「買い物をする時、その商品が環境配慮型の商品であるかどうかを意識して買い物をしますか?」と尋ねたところ、「意識する(意識する+商品によっては意識する)」が69.6%と、「意識しない(意識しない+ほとんど意識しない)」の30.2%を大きく上回った。

 しかし、「価格は同じの時、『自分好みのデザイン』か『環境に配慮した商品』のどちらを買いますか?」と聞くと、「自分好みのデザインのものを買う」が63.8%、「環境配慮型商品を買う」が17.5%。また、「品質は同じの時、『価格が少し安い商品』か『環境に配慮した商品』のどちらを買いますか?」と聞くと、「価格が安い商品を買う」が62.5%、「環境配慮型商品を買う」が28.7%。環境よりは、デザインや価格の方が重要なようだ。

価格は同じの時、『自分好みのデザイン』か『環境に配慮した商品』のどちらを買いますか? (上)、品質は同じの時、『価格が少し安い商品』か『環境に配慮した商品』のどちらを買いますか? (下、出典:凸版印刷)

 複数のエコ行動を挙げて、それぞれについて「環境保全に貢献している実感を持てますか?」と尋ねると、「実感できる」の割合が高かったのは、「まめに電気を消したり、冷暖房の設定温度をゆるめに設定したり、使わない電気のプラグを抜いた時」(82.5%)や「簡易包装を頼んだり、レジ袋を断った時」(79.4%)、「ボトルに詰め替えパックで補充した際、詰め替えパックを小さく丸めて捨てた時」(73.2%)、「植林やゴミ拾いなどのボランティア活動に参加した時」などだった。

 凸版印刷では「環境配慮型商品の購入よりも、自らアクションを行うことの方がエコに貢献した実感を強く感じられることが分かった」とコメントしている。

 インターネットによる調査で、対象は20〜60歳以上の男女520人。調査期間は6月11日から13日。

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