大幅下落の反動から反発、景気刺激策も反応は限定的清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年09月09日 09時10分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

円高メリット銘柄を買い直す動きに期待

三菱ケミHD(4188) 412 ▼14

 傘下の三菱化学は電気自動車(EV)などに搭載するリチウムイオン電池用部材の生産能力を高める。「負極材」を作る事業所に2011年5月を目処に新たな生産設備を設ける。将来的なEV普及に伴う同電池の需要拡大に対応する。

三井物(8031) 1112 ▼16

 中国最大級の食品事業グループと業務提携する。中国は人口増加や所得の上昇などにより、食料の確保や食の安全などに対する関心が高まっている。三井物産は提携を通して中国市場の開拓を加速する。

日産自(7201) 654 ▼15

 2012年を目処に中国専用ブランド車発売する。「日産」ブランドより低価格帯のモデルを投入、初めて自動車を購入する地方中小都市の中間層を囲い込む。

NTTドコモ(9437) 143900 ▼900

 2012年春に始まる携帯端末向け新放送の放送設備を運営するインフラ事業者にNTTドコモグループが決まった。利用料金など事業計画の面でドコモ陣営が優位と判断した。

ダイキン(6367) 2927 ▼108

 2011年から商業施設や工場などに設置する業務用大型空調の国内生産を始める。中小型空調や省エネ運転の制御システムと組み合わせて販売し、業務用大型空調機器事業の売上高を2015年度に2009年度比1.7倍に引き上げる。

スミダコーポ(6817) 635 ▼36

 201年中に中国内陸部で家電や自動車向けのこいつの新工場を開設する。中国を主力の生産拠点としているが、人件費の安価な内陸部への展開を加速し、生産コストを更に引き下げる。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1890万株

買い  1860万株

(金額ベースも売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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