新聞が「若者は不幸である」と報じない理由ちきりん×赤木智弘の“ちゃかす”が正義(1)(4/4 ページ)

» 2010年09月10日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3|4       

赤木:あと新聞がダメなのは、文字がどんどん大きくなっていること。「文字が大きくなっていること=文字が減っている」ことなので、ニュースを数多く報じられず、情報量も少なくなっている。

ちきりん:しかもターゲットが高齢者なので、若者向けの記事を書くインセンティブは少ないでしょうね。

赤木:ニュースというのは突発的に起きることが多いので、テレビの報道番組では時間を計算することが難しい。そのときにバラエティ系のニュースを用意しておいて、それを流しておけば番組が成立してしまう。そうした報道をしていると、取材をしている記者の考え方も甘いものになるでしょう。

 例えば政府の定例会見だけを流しておいて、あとはバラエティ系のニュースでOK、となってくる。マスメディアというのは広く多くの人向けにニュースを報道しなければいけないのに、その幅がどんどん狭くなっていますね。

ちきりん:確かに。

 →続く

ちきりんさんのプロフィール

関西出身。バブル最盛期に金融機関で働く。その後、米国の大学院への留学を経て現在は外資系企業に勤務。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログ「Chikirinの日記」を開始。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」。


前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.