売れるための条件がそろっていた「じゃがりこ バーベキュー」コンビニ、ヒット商品の理由(2/2 ページ)

» 2010年09月14日 08時00分 公開
[笠井清志,Business Media 誠]
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ヒットするべくしてヒットした商品

 じゃがりこのブランド力、バーベキューという消費者にとって馴染み深い味、期間限定、競合商品の弱さ、コンビニにとって待望の新商品、陳列のやりやすさ……といった要素が満たされた結果、「じゃがりこ バーベキュー」はヒットするべくして、ヒットしたのである。一時期、ランキング2位の商品との販売数量の差は1.5倍にもなった。

 「じゃがりこ バーベキュー」の好調を受けて、箱スナックカテゴリー全体の売り上げも増加した。箱スナックカテゴリーの売り上げは5月中旬までは前年を下回っていたが、「じゃがりこ バーベキュー」の発売後、前年を上回る水準となっている。

 そんな箱スナックカテゴリーで筆者が今注目しているブランドは、カルビー「Jagabee」である。しかし、ビッグブランドではあるのだが、新商品の開拓が進んでいないので、今後のラインアップ拡充に期待したい。

Jagabee バターしょうゆ味(出典:カルビー)

著者プロフィール:笠井清志

船井総合研究所シニアコンサルタント。複数企業でキャリアを磨き、船井総合研究所の経営コンサルタントとして従事する。コンビニ本部等の多店舗展開チェーン企業へのコンサルティングを中心に活動。クライアント先である「NEWDAYS」の平均日販を日本一に押し上げたことが話題になる。月刊コンビニ(商業界)で連載を持つほか、著書に『コンビニのしくみ』(同文館出版)や『よくわかるこれからのスーパーバイザー』(どちらも同文館出版)がある。


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