芳しくない景況感も追加金融緩和期待で堅調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年09月29日 08時33分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

日銀短観次第か

ダイキン(6367) 3020 ▼70 、 日バルカー(7995) 246 △3

 中国でのフッ素樹脂事業で提携する。日本バルカーの中国現地法人にダイキンが30%出資する。フッ素樹脂は自動車部品用などに需要が高まっており、両社は共同で現地企業への技術支援などに取り組み、中国市場を開拓する。

トヨタ(7203) 3075 ▼20 、 ダイハツ(7262) 1100 △34

 トヨタは軽自動車市場に参入する。子会社のダイハツからOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受け、トヨタの系列販売店で販売する。内需が縮小する中、グループの連携を深め経営基盤を強化する。

東 宝(9602) 1351 △3 、 際放映(9604)

 国際放映に対して連携を進めて効率的な製作体制を構築するため、TOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化する。買い付け価格は1株100円(9月17日終値:80円)で買い付け期間は29日から11月11日まで。

丸 紅(8002) 474 △3 、 洋エンジ(6330) 264 △3

 モンゴル初の製油所の建設を受注する。政府系石油会社との間で設計・調達・建設の一括請負契約を結び、2014年に稼動させる。日本、モンゴルの経済交流の面でも注目を集めそうだ。

エルピーダ(6665) 911 ▼9

 世界最先端となる回路線幅が30ナノメートル台前半のDRAMを12月から量産する。半導体は回路線幅が微細になるほど生産性が上がるため、生産コストが従来より約3割下がる。コスト競争力を高めてシェア拡大を図る。

富士電HD(6504) 220 ▼3

 従来に比べ体積を4分の1に小型化したパワー半導体モジュール(複合部品)を開発した。電機自動車(EV)に使えば電力損失を5割減らせ、製客装置を含め全重量の2〜3%にあたる約30キログラムの軽量化につながる。来春から国内で量産する。(日経産業)

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1270万株

買い  1300万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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