「イクメン」が死語になる? イマドキ家族の姿

» 2010年10月01日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 かつては家族間の争いのタネであったテレビのチャンネル。今の家族は誰に優先権があるのだろうか。イマドキ家族研究所の調査によると、40代以降は比較的「子どもが優先」の割合が高いのに対し、20代では40.7%が「譲り合い」で決めていることが分かった。

(出典:イマドキ家族研究所)

 また睡眠スタイルをみると、イマドキの家族ほど家族一緒に寝る傾向が高く、子どもの年齢別に見ても20代では8割以上が小学校にあがるまでは一緒に寝ていることが明らかに。30代で中学生の子どもを持つ家族では2割が親子一緒に寝ている。しかし40代では4人に1人の父親が、子どもが乳幼児であっても、別の部屋で寝ていることが分かった。

理想の父親像、母親像は?

 「イクメン」という言葉が登場するほど男性の育児参加が増えているというが、実際はどのくらいの人が参加しているのだろうか。父親に聞いたところ、20代の3人に2人は「参加している」と回答。また、それに対する母親の満足度についても、若い人ほど満足度が高い傾向がうかがえた。「育児をする父親がさらに広がれば『イクメン』という言葉自体がなくなっていくかもしれない」(イマドキ家族研究所)としている。

 理想の父親像を聞いたところ、20〜30代で「尊敬」が、40代以降では「リーダーシップ」が上位にランクイン。また20代では唯一、「愛情」が3位に。一方、理想の母親像は男女ともに「愛情」「優しさ」が上位に並んだ。ただ3位を見ると、男性は「思いやり」、女性は「明るさ」を挙げた。しかし「明るさ」と答えた割合は若い世代ほど減少傾向にあり、むしろ「強さ」を求める傾向がうかがえた。

(出典:イマドキ家族研究所)

 インターネットによる調査で、子どものいる父親と母親1万人が回答した。調査期間は9月3日から9月6日まで。

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