金融業界で働く人が、転職したい金融機関はどこ?(1/2 ページ)

» 2010年10月22日 17時07分 公開
[Business Media 誠]

 リーマンショック(2008年9月)から2年が経過したが、金融業界で働いている人の転職状況はどのようになっているのだろうか。金融業界で働いている人に、リーマンショック以降に転職または離職しましたかと聞いたところ「転職した」が25%、「転職活動中」が29%であることが、日経HRの調査で明らかになった。転職者を年代別に見てみると、20代が33%、30代が26%、40代が22%と、若い年代で転職している人が目立った。

リーマンショック後に転職した割合(出典:日経HR)

 また転職・離職のきっかけを聞いたところ「自己都合」と答えた人が55%、「会社都合」が45%。自己都合と答えた人を年代別で見てみると、20代77%、30代56%、40代46%だった。会社都合では20代23%、30代44%、40代54%だった。「2008年9月に起きたリーマンショックの影響で金融機関の業績が大きく落ち込んだことや、国内の外資系金融は事業撤退や廃止などのリストラ策を打ち出したため、会社都合が45%という高い比率になったと考えられる」(日経HR)

転職したい金融機関

 転職した人は、転職前と比べ年収は増えたのだろうか。それとも減ったのだろうか。「年収がアップした」という人は22%に対し、「減った」が59%、「変わらない」が19%。年収が減った人が多いという結果だったが、どのくらい減少したのだろうか。年代別で見てみると、20代の平均は31%、30代は29%、40代は32%それぞれ減少した。

年収、上がった平均値と下がった平均値(出典:日経HR)
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