アートだけじゃない、デザインの六本木へ:秋の東京デザイン祭り(3/3 ページ)

» 2010年11月01日 07時50分 公開
[草野恵子,エキサイトイズム]
エキサイトイズム
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 アクシスビルでは、リビング・モティーフも要チェック。こちらは10月16日から「トロフィー」を題材とした異色の展覧会を開催している。アクリルメーカーであるAIR FRAMEの高い技術を生かし、5組のデザイナーが、アクリルの持つ魅力を最大限に引き出す「トロフィー」をデザインするという企画だ。アクリルを主体とすることを唯一の制約として、それぞれ1メートルほどの高さのオリジナル「大トロフィー」が並ぶというからおもしろい。 参加デザイナーはプロダクト、グラフィック、ファッション、アクセサリーとバラエティーに富んだラインアップ。会期中、展示する5体のトロフィーを含む、AIR FRAMEのオリジナル商品、トロフィー展限定商品の販売も予定している。

 「トロフィーの語源『戦利品』に、興味を引いた。『戦利品』から連想したのが『林檎』だった。宗教や神話のなかにたびたび登場する『林檎』は、覚醒、叡智、不死を欲する人間たちが、それを得るために食べた果実だった。天から奪い取った『林檎』が、トロフィーの根源的象徴だと、わたしは感じてしまった。」(アラキミドリ氏)

エキサイトイズム アラキミドリ 262万5000円

 「共有できるトロフィーをコンセプトにデザインしました。トップに立つのはただ1人ですが、そこに至るまでにはたくさんの人が支えています。グラス型のスノードームを封入したトロフィーは、かかわったすべての人数分、シャンパンタワーのように重ね、そこにかかわったすべての人が手にし、記憶だけではなく物として残すことができれば素敵だと思います。」(e.m.)

エキサイトイズム e.m. 105万円

 「トロフィーとはその人の、ある時点での業績を讃えて贈られるものですが、これは“変化し続ける未来”を讃える光のトロフィーです。ミントデザインズのオリジナルパターン、“ZIG-ZAG”柄がマルチカラーで配置されています。角度によって色や柄が変化し、見るたびに異なる“光”を感じてもらえます。」(ミントデザインズ)

エキサイトイズム ミントデザインズ 210万円

「大トロフィー」展 リビング・モティーフ

10月16日(土)〜11月7日(日)

参加デザイナー:アラキミドリ、&design、e.m.(イー・エム)、酒井俊彦(サカイデザインアソシエイツ)、ミントデザインズ


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