チャイナエアラインで行く! 羽田・台北、日帰りの旅秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(4/5 ページ)

» 2010年11月05日 21時47分 公開
[秋本俊二,Business Media 誠]

13:30 鼎泰豊にて昼食

 おなかが空いたので、地下鉄に乗って「鼎泰豊」へ。ここは世界でも10指に入るといわれる小龍包の有名店だ。週末には1日に1万個以上が出るという小龍包を味わおうと、1年を通じて行列が絶えない。「どんなにおいしい店でも、並ぶなんてまっぴら」というのが私の持論だが、そんな私があえて並んでもいいかなと思う店の1つが、台北市内にあるこの鼎泰豊だ。

 15分ほど待って、ようやく3階のテーブル席に通された。エビや黒豚など数種類の小龍包をオーダーする。中身の肉汁がアツアツなので、気を付けないと──とは分かっていながら、ついかぶりついて相変わらず口の中をやけどする始末。それを見ていた店員さんに「お口、冷やしてくださいね。冷たいビール、ありますよ」と笑いながら声をかけられるのも、いつものパターンだ。

飛行機と空と旅 小龍包は注文後に150度以上の高温で蒸し上げる。写真は人気メニューの1つ、エビシュウマイ

15:00 金龍藝品

 昼食後、新生北路と長春路との交差点に近い「金龍藝品」に立ち寄った。いわゆる観光客用のギフト専門店だが、時間のない旅での買い物にはとても便利。ジュエリーからチャイナドレス、お茶、カラスミ、パイナップルケーキまで何でもそろう。茶道コーナーのブースで「お茶セミナー」と題して実施されている実演会は、見ているだけでも楽しい。淹れ立てのウーロン茶を、ただで味わえる。

飛行機と空と旅 お茶の実演会は誰でも参加可能。見ているだけでも楽しい

15:50 足裏マッサージ体験

 日帰りだからと欲ばって歩いたら、そろそろ疲れがたまってきた。最後は足裏マッサージでリフレッシュして帰ろう。そう思って地元の人たちに聞いたところ、すすめられたのが「再春館」。プロの腕利きマッサージ師たちがそろっているそうだ。

 台北市内を移動中、ときどきレンタサイクルのスタンドを見かけた。今回は移動に地下鉄とタクシーを利用しているが、自転車で自由に動くのも日帰り旅にはいいかもしれない。

飛行機と空と旅 台北市内でときどき見かける、レンタサイクルのスタンド

 再春館には15分弱で到着した。中に入ってみる。料金は30分コースで、日本円で2000円ほど。私の担当になった男性マッサージ師は「多少痛いかも知れませんが、我慢できなかったらいってくださいね」と優しくうなずき、さっそくスタートした。

 多少どころか、かなり痛い。押されて痛い場所を伝えると、そのつど「肝臓が弱っていますよ」「肩が凝っていますねえ」と痛みの原因を教えてくれる。そして、親指の内側を強く押されたときだった。

「い、痛い!」と私。「かなり痛いんだけど。どこが悪いの?」

「アタマです」

「アタマ? 頭が悪いって、どういう意味」

「あ、そうじゃなくて」と彼は笑っていう。「つまり寝不足とか、だいぶ疲れがたまってるんじゃないかと」

「なんだ、そういうことね」

 隣でマッサージを受けていた日本人観光客が、笑っている。30分間、あちこち痛めつけられて、もう歩けなくなるのではと思った。ところが終わってみると、だいぶすっきり。疲れがとれて、足が軽くなった感じだ。足裏マッサージは韓国などでも流行っているが、本家本元は台湾なのだとか。なるほど、これはおすすめだ。

飛行機と空と旅 本家本元の“足裏マッサージ”で疲れた身体をリフレッシュ

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