派手婚に地味婚……次にくる結婚式のスタイルは?ゼクシィ編集長に聞く(1/3 ページ)

» 2010年11月10日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 「結婚式」と聞いて、どのようなスタイルを想像するだろうか。お金をかけた派手な演出や衣装、料理を振る舞う“派手婚”。その一方で、費用をあまりかけない“地味婚”を思い浮かべる人もいるだろう。

 時代によって結婚式の形も変化してきているが、今はどんなスタイルが流行っているのだろうか。そこでゼクシィ首都圏版の伊藤綾編集長に、最近の結婚式事情を聞いた。

結婚式の動向

――結婚式のスタイルはどのように変化してきましたか?

ゼクシィ首都圏版の伊藤綾編集長

伊藤:結婚式というのは時代とともに変化してきています。その時代の古い慣習がなくなり、全く違う概念が登場して変化してきました。例えば仲人。現在、仲人を立てる人はほとんどいません。さらにイミテーションケーキ、金屏風、高すぎるひな壇――そういったモノがなくなってきていますね。

 1980年代の結婚式はイミテーションに金屏風といった、いわゆる派手婚が多かった。80年代後半に入ってもその流れは変わらなかったのですが、90年代にバブルが崩壊すると地味婚の時代に突入しました。当時、「結婚式を挙げず、入籍しかしない芸能人がカッコイイ」と見られていました。

 そして「結婚式は地味婚がずっと続いていくのではないか」と言われてきましたが、ゲストハウスの登場で大きく変化しました。ゲストハウスが登場したのは90年代後半で、そこでオリジナルのウエディングを挙げる人が増えていきました。

 結婚式は派手婚そして地味婚といった流れで進んでいきましたが、やがてアットホーム婚が流行りだしました。アットホーム婚とは結婚式に出席してくれているゲストに、「感謝をしたい」「おもてなしをしたい」という気持ちを込めたスタイルのこと。料理などにこだわる人が多いですが、おもてなしをすればするほど、結婚式の費用は上がってしまう。これが最近の傾向ですね。

――2000年代に入ってアットホーム婚が流行っているようですが、最近の結婚式はどのような動きが出ていますか?

伊藤:これから結婚式を挙げるのは、「ハチロク世代またはハチハチ世代」(1986年、1988年に生まれた人)と呼ばれている人が増えてきます。アラサー世代の親は団塊世代が多いのですが、ハチロク、ハチハチ世代と呼ばれる20代前半の人の親はそうではない。また20代前半の人は他の年代と比べ、親子の仲が非常に良いことが特徴に挙げられますね。

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