派手婚に地味婚……次にくる結婚式のスタイルは?ゼクシィ編集長に聞く(2/3 ページ)

» 2010年11月10日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

伊藤:2009年4月〜2010年3月までの間に結婚した人に、披露宴を挙げた理由を聞いたところ「親に感謝したい」と答えた人が最も多かった(関連記事)。親に「結婚式を挙げろ」と言われるのではなく、親に感謝の気持ちを伝えたいから「結婚式を挙げる」という人が増えてきています。

 ちなみに20代前半の人は「デジタルネイティブ」とも言われています。彼らは中学・高校生のときから携帯電話を持ち、メールで人とつながってきました。またファッション誌を見ていると、アラサー世代には「モテ」という言葉が好まれていますが、20代前半は「自分らしさ」を好む傾向がうかがえます。

 アラサー世代の女性に「憧れの女性は誰ですか?」と聞いたところ、女優の天海祐希さん、真矢みきさん、松嶋菜々子さんの名前が上位に並びます。30代前後の人は手の届かない女優の名前を挙げる傾向がありますが、20代前半は辻希美さんやベッキーを挙げる人が多い。アラサー世代と違って、自分にも届きそうな女性を挙げる人が目立ちますね。

(出典:リクルート)

最近の結婚式場の動き

――今、結婚式場ではどのような動きがあるのでしょうか。

伊藤:あるホテルではゲストがメイン料理を選べたりします。またあるリゾート地の会場では前菜から料理を選ぶこともできる。このほか結婚式場内にパン工房があり、そこで作ったパンを提供したり、保育施設があったりします。

 また「結婚する上で大事にしていることは何ですか?」という質問に対し、「2人の価値観を大切にする」と答えている人が多い。70〜90年代の男性は終身雇用で守られていて、給与も上がっていく時代でした。しかし今はそういう時代ではありません。なので2人の生き方を尊重し、「結婚しよう」と考える人が多いですね。

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