今年を締めくくるインテリア見本市にニッポンデザインを見た(2/4 ページ)

» 2010年12月10日 19時04分 公開
[本間美紀,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

 色合いの美しいアメリカの広葉樹で、日本の暮らしにあった家具をつくるプロジェクトが「kitoki(キトキ)」。日本の産地のメーカー(広島府中、福岡大川)とデザイナーの小泉誠氏と関洋氏がプロタクトを開発している。

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 同ブランドの新作で目を引いたのは、不規則な楕円のちゃぶ台「シグサシリーズ」。マンションや1人暮らしの部屋でも、なごみ空間ができそうなテーブルは5万4000円という驚きの値段。木材もデザインも丁寧に仕上げられているだけに、これはヒット商品になりそうだ。

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 宮崎県都城の杉を生かした家具のシリーズが「miyakonojo project(都城プロジェクト)」。こちらは小泉誠氏と村澤一晃氏のペア。すべすべの滑らかな円い座卓が目を引いた。ソープフィニッシュ仕上げのヒノキを使っている。

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 岐阜の中津川で木製の生活道具をつくる「アサヒネコ」。この奇妙な商品ブランドの由来は「木曽五木」の頭文字から。あすなろ、さわら、ひのき、ねずこ、こうやまき。この5種を木曽の子どもたちが覚えるための言葉でもあるという。

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 ここでも小泉誠氏の名前が。無駄のない直線なのに温かみのあるデザイン。しっとりと手になじむ輪郭とリアルな実用性。小泉氏は将来、ニッポンデザインの歴史に名前を刻む1人になるだろうと、どのデザインを見ても予感させる。

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