来年はどうしても消費税の議論をしなければならないと玄葉国家戦略相は語った。しかし来年は統一地方選挙だけでなく、ひょっとすると衆議院解散があるかもしれない。そんな中で、現在のような寄り合い所帯の民主党が、有権者に向かったビジョンを語り、そこに至る苦しい道を語ることができるとは思えない。
英国では財政再建に向かって保守党と自民党の連立政権が走っている。ジョージ・オズボーン財務大臣は、大幅な歳出カットと増税を打ち出した。それにもかかわらず、連立政権の支持率は大幅に下落しているわけではない。総選挙直後は保守党と自民党を合わせて約60%、それが今では約50%だ。国民に痛みを強いている政権としては上々と言ってもいい。
菅首相が大好きな英国を手本にするというのなら、オズボーン財務相の「英国を破滅の淵から救わねばならない」という議会での演説でも聴いたらどうだろうか。リーダーとは何かを考える材料にはなるだろうと思う。
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