「誰が見てもランプだと思う」ルイスポールセンの新作(2/2 ページ)

» 2010年12月21日 19時03分 公開
[本間美紀,エキサイトイズム]
エキサイトイズム
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 もともとイェンセン氏は陶芸アーティストとしてキャリアをスタートしたという人物。この「OJ」も製作はすべて手作業からはじまった。

 「手でかたちをこねあげ、麻布を巻いたときがブレイクポイントでした。布の袋をしつこくいじっていて、シェードのふちに巻き込んだ。その中に電球を入れてみました。丸みのあるエッジに光がたまって、やわらかい光が落ちてくる。これは新しい“光の現象”だと思いました」

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 その後も試作を続け、50ほどモデルをつくった。「素材は光を通すものか、通さないものか悩みましたが、光を通さないものにしようと決めました」。そして決まったのが、薄いスチールの中空構造。ざらりとした粉っぽい塗装のマットな仕上げだ。「マットな塗装は卵の殻をヒントにしました。光を反射するには最適な仕上げです」とイェンセン氏。

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 イェンセン氏のデザインには図面がいっさいなく、モックを3Dスキャンして、図面化したという。ネジや金属部分のつなぎがまったく見えず、つるりとした一体型のフォルムとしたのは、同社の技術だ。

 またコードは付属物ではなく、「デザインの1つ」として考えられている。コードをあえて中心から出し、そのラインが美しく見えるような仕立てだ。また淡いブルーでルイスポールセンのロゴがプリントされている。

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 12月には日本でも発売になり、年明けからは本格的に全国展開が始まる。テーブルランプ(7万3500円)、フロアランプ(8万6100円)、ウオールランプ(6万3000円)の3種類。

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 テーブルランプは広い範囲で光を放ち、食事や読書にも十分な明るさがある。フロアランプは読書灯としてソファやイージーチェアのそばで使える。ウオールランプは可動式のシェードで、ベッドサイドなどに最適。光が限られた範囲だけに集中するため、まわりを邪魔することなく、照らすことができる。

エキサイトイズム フロアランプ 8万6100円

 白くて丸みのある、シンプルな照明は、モダンと手仕事の温かみをあわせ持つ新しい北欧デザインとして、注目されそうだ。

お問い合わせ:

タルジェッティ ポールセン ジャパン 03-3586-5341


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