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» 2011年01月07日 14時30分 UPDATE

背筋がゾゾッとする彫刻。「小谷元彦展:幽体の知覚」展 (3/4)

[上條桂子,エキサイトイズム]
エキサイトイズム
エキサイトイズム

 この展示室ではSP(Sculpture Project/彫刻プロジェクト)として発表されたシリーズなどが展示されている。彫刻における皮膚や表面性をテーマにした作品「SP1:ビギニング」シリーズや、自然現象に見られるかたちや運動をかたちに表した「SP2:ニューボーン」シリーズなどだ。ニューボーンシリーズの作品は、ドゥガール・ディクソンが著した「アフターマン」に登場するような人類滅亡後に地球を支配する新しい生物の姿を思わせる。

エキサイトイズム 「SP2: ニューボーン (パイソン AB)」2007年 ミクスト・メディア 22×43×48センチ 国立国際美術館、大阪 撮影:木奥恵三 Photo courtesy: YAMAMOTO GENDAI, Tokyo

 ドーンと圧倒的な存在感を放つ騎馬像である。仏像の皮を1枚剥がした後に出てくる怨念のかたまりのような、筋肉と骨が剥き出しの木彫作品だ。

エキサイトイズム 「SP4:ザ・スペクター ─全ての人の脳内で徘徊するもの」2009年

 これを見てティム・バートンの映画「スリーピー・ホロウ」に登場する首なし騎士の亡霊を思い出した。観客がいなくなった後、「スペクター(亡霊)」たちが、真っ暗な美術館を飛び出し狂ったように夜空を駆け巡る。そんな都市伝説でも生まれたら面白いのに、と思った作品。本当に走り出しそうな面持ちである。

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