「夢は持ち家」という人が、減っているワケあなたはどうする? 住まいの選び方(2/4 ページ)

» 2011年01月21日 08時00分 公開
[権田和士(日本エル・シー・エー),Business Media 誠]

一生結婚しない「おひとりさま」や親との同居が当たり前に?

 まず以下のグラフを見ていただくと、生涯未婚率が年々高まっていることが分かる。

生涯未婚率が年々高くなっている

 2005年には50歳の時点で生涯未婚の女性が7.25%、男性にいたっては15.96%に上る。この数字は何を意味するのだろうか。

 従来の「住宅すごろく」は結婚や出産を前提としていたが、今やその前提から崩れてきているということだ。「おひとりさま」が選ぶ選択肢としては、単身世帯向けの分譲マンションを購入するか、ほどほどの中古住宅を購入してリフォーム・改修するか、もしくは永住に耐えうる「おひとりさま」賃貸ということになる。

 実際に単身世帯向けの分譲マンションに関しては年々購入率が高まっている。

 また未婚者で言うと、親と同居するパラサイトシングルやニートが注目を集めているが、「国立社会保障・人口問題研究所の世帯動向調査」によると30代前半の男性47.9%、30代後半の男性の41.6%が親と同居している。

 女性の未婚率も増えており、年々親と同居するパラサイトシングルは増えている。親と同居する理由はさまざまで、一部にはニート的なケースもあるだろうが大半は企業に勤め、家にお金を入れている。こうした普通の30代が結婚しない・できないことからも、従来の「住宅すごろく」が崩れ、マンション購入や実家暮らしなどの選択肢が広がってきている。

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