<日経平均>10274.52▼162.79
<TOPIX>910.85▼16.34
<NYダウ>11871.84△49.04
<NASDAQ>2689.54▼14.75
<NY為替>82.58▼0.39
好決算を発表する銘柄も多いのですが、反応はまちまちとなっています。景気敏感銘柄には好決算に素直に反応するものも多く、ハイテク銘柄、インターネット関連銘柄には好決算にも関わらず手仕舞い売りなどに押されるものが多く見られました。これまでの指数の上昇に対する過熱感やある程度好決算を織り込んでいたことなどもあり、好決算に素直な反応となるよりは出尽くし感となってしまうのだと思います。
ドル安や金融緩和の効果が個別企業の決算動向にはしっかりと反映されつつあるようです。あとはドル安や金融緩和効果がこれまで回復の鈍さが懸念された雇用や個人消費、住宅関連の指標がどこまで回復するかを株価に織り込んでいくことになるものと思います。まだ決算動向に一喜一憂する展開も続くのでしょうが、経済指標などの好転が見られればさらに上昇が続くことになるのでしょう。
個別には好決算に敏感に反応してGE(ゼネラル・エレクトリック)は大幅高、ボーイングやユナイテッド・テクノロジーズなど景気敏感銘柄が堅調となり、地銀大手サントラスト・バンクが四半期決算で黒字転換となったことからJPモルガン・チェースなど銀行株、金融株に高いものが多く見られました。一方、前日引け後に予想を上回る決算を発表したグーグルやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は買い先行となったものの利益確定売りに押されて下落、アップルも下落が続きました。朝方大幅な増収増益を発表したシュルンベルジュも高く始まったものの売りに押されました。
先週末の日本市場は外国人と見られる持高調整の売りに押されて大きな下げとなりました。日本市場からの資金シフトなのか、単に目先的な過熱感や決算発表を前に、あるいはファンドの決算に絡む持高調整であったのか今週の動きで判断するしかないのでしょうが、日本からの資金シフトとすれば、日本株の先高期待が萎んで売り急ぐことになってしまいそうです。中国のインフレ過熱を懸念した手仕舞い売りであれば、決算動向などをにらみながら再度買われるものと思います。
先週末の米国市場はまちまちとなり、為替も対米ドルでは円高、対ユーロでは円安とまちまちとなったこと、そして先週末の大幅下落の反動が期待されるなかで底堅さを確認する動きとなりそうです。先週末のようにまとまった持ち高調整のような動きが続くのかどうか「日本売り」が続くのかどうか、目先の需給要因次第ということなのでしょうが、業績回復が期待されるなかでは底堅さも見られるものと思います。先週末に大きく売られた銘柄から底堅さを確認して反発が期待されます。
節目と見られていた10500円〜600円水準を下回り今度は再度10200円〜300円水準での底堅さを確認することになりそうです。「仕切り直し」となり、底堅さが確認されれば企業の決算発表などを見ながら上値の節目と確認された10500円〜600円水準を目指すことになるものと思います。先週末の大幅下落を一気に戻すということでもないのでしょうが、持ち高調整の売りが止まり、為替が落ち着けば一気に戻す可能性もありそうです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング