<日経平均>10457.36△182.86
<TOPIX>929.64△16.12
<NYダウ>12041.97△1.81
<NASDAQ>2749.56▼1.63
<NY為替>81.55△0.21
朝方発表された民間調査の雇用リポートが予想を上回り雇用の改善が期待されたのですが、前日の大幅高の反動やエジプト騒乱が続いていることが嫌気されて売り先行となりました。それでも、企業決算にも好調なものが見られることもあって底堅く、底堅さを確認しては買われ、買われれば利益確定売りに押されるという展開で指数に方向感はなく、ダウ平均は小幅高、ナスダック指数は小幅安と総じてほぼ横ばいとなりました。
これまでのドル安効果、金融緩和効果で企業業績が回復、企業業績が回復していることで、個人消費や雇用などが回復するという流れは続いているようです。前日の大幅高の反動やエジプト騒乱の拡大が懸念されて最後まで買い切れないのですが、前日のISM(米サプライマネジメント協会)景況感指数に続き、雇用指標にも改善が見られていることで改めて景気回復から景気の拡大が期待される状況となって来たものと思います。
個別には総じてまちまちとなっていますが、好決算発表に反応してタイムワーナーが大幅高となったことが目立ちました。景気敏感銘柄もまちまちでキャタピラーは高かったもののGE(ゼネラル・エレクトリック)やアルコアは利益確定売りに押されて軟調、フォードモーターは手仕舞い売りに押されて大幅下落、ホーム・デポやウォルマートも軟調、エクソン・モービルなどの石油株やニューモント・マイニングなどの金鉱株も安くなりました。
昨日の日本市場は米国株が大幅高となったことやエジプト騒乱の拡大懸念が薄らいだこと、春節(旧正月)の前に中国の利上げがなかったことや好決算に反応してほぼ全面高、大幅高となりました。為替は対米ドルでは円高に振れたのですが、ユーロでは円安となったこともあり、円高を嫌気する動きも限定的、まとまった買いも見られ大幅高となりました。
米国市場は方向感はなく、日本市場も昨日の大幅高の反動もあって堅調ながらも上値の重い展開となりそうです。為替が落ち着いていることや改めて好決算を見直すような動きもありそうで、売り急ぐ動きも少ないのだと思いますが、積極的に買い上がるということでもなく上値の重い展開となりそうです。昨日の大幅上昇の中で業績が好調にも関わらず売られていた銘柄などの反発は見られるのではないかと思います。エジプト問題が解決に向かえば、全体的に改めて買い直す動きとなって来るのでしょう。
日経平均の10500円水準を抜けるか抜けないかが注目されそうです。中期的に見ても10200円〜300円水準を下値に10500円〜600円水準の上値を試すというところなのだと思われ、10500円を抜けることにそれほど意味があるわけでもないのですが、10500円〜600円水準を下値として固めるような展開になるにはまず10500円を抜ける必要がありそうです。好決算を受けて10500円〜600円水準が底値となるような展開になるのかどうか、今日明日の注目ポイントとなりそうです。
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