試乗レポート:MINIクロスオーバー(4/5 ページ)

» 2011年02月10日 08時00分 公開
[日岐まほろ,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

 ドライビング感覚は新鮮だ。従来のMINIに対し着座位置が大きく上方にシフトしているのでアイポイントも高まり、視界の良い爽快なドライブを楽しむことができる。その分少しばかりMINI特有の「ゴーカート・フィーリング」は薄らぐが、ロール方向の動きが抑えられた足まわりのセッティングにより、ステアリング操作に対する反応のシャープさは変わりなく、身のこなしは軽快感に溢れている。

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 サスペンションは良く動く印象で、路面のギャップやうねりに対しても当たりに角はなく、乗り心地自体はまろやかだ。SUVとしての個性をより高める4輪駆動システム「ALL 4」(走行状況に応じ前後駆動力をオンデマンド配分)を選ぶには366万円からの最上級グレード「COOPER S ALL 4」を選ぶしかないという点、そして見た目の割に最小回転半径値が大きく(5.8メートル)、ちょっとしたUターンなどの際の取り回しがおっくうである点は気になるが、走りの安定感や広々とした運転視界など都会派SUVとして性能は充分である。

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 試乗車のCOOPERは最高出力92キロワット(122馬力)/6000rpm、最大トルク160ニュートンメートル/4250rpmの直列4気筒自然吸気エンジンを搭載する。スペック自体は上位モデルのCOOPER Sと比較してしまえば平凡だが、6速ATとの組み合わせにより発進・加速・巡航いずれも過不足のないレベルでこなしてくれる頼もしいユニットだ。それでいて燃費性能もガソリン1リットル当たり17.8キロと優れているのが嬉しい。

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 よりスマートな走りを求めるならMTモデルを選択すればブレーキエネルギー回生システム(COOPER SはAT車も標準装備)やスタートストップ機能(アイドリングストップ)といった環境テクノロジーももれなくついてくる。このほか6つのエアバッグや、後続車に緊急制動を知らせるダイナミックブレーキライト、ABS、コーナリングブレーキコントロールを始めとする車両制御システムなど安全装備は全車に標準で備わる。

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