震災後、消費意識に変化アリ?――働く男性に聞く

» 2011年06月03日 14時13分 公開
[Business Media 誠]

 東日本大震災が発生し、消費者の意識はどのように変化したのだろうか。20〜50代の働く男性に聞いたところ、震災前に比べ「省エネ」や「環境性」といった要素で選ぶ傾向が強まっていることが、シタシオンジャパンの調査で分かった。消費判断で重要だと思うことを聞いたところ「省エネ」と答えた人が53.0%。震災前の28.5%よりも大きく上昇した。また「環境性」は31.1%で、こちらも震災前の18.7%よりも数値が高くなった。

消費意識が変化している(出典:シタシオンジャパン)

 一方で「流行」(震災前11.6%→震災後5.6%)や「ブランド力」(21.5%→13.6%)は、意識が下がっているようだ。「大震災を機に、人々の消費意識は変わり、話題性だけの流行りの商品ではなく、『省エネ』や『環境』へ配慮された商品を選ぶ傾向が急速に高まっている」(シタシオンジャパン)

夏のボーナス、「増えそう」は12.0%

 大震災後、初のボーナスシーズンを迎えるが、支給額をどのように予想している人が多いのだろうか。「増えそう(とても+やや)」と答えた人は12.0%に対し、「減りそう(とても+やや)」は43.1%。

夏のボーナスの支給額について(出典:シタシオンジャパン)

 夏のボーナスの使い道を聞いたところ「預貯金」(48.9%)が最も多く、次いで「生活品の補てん」(29.3%)、「旅行・レジャー」(24.6%)、「保険全般の支払い、ローンの返済」(21.6%)、「趣味」(15.0%)、「飲食・グルメ」(10.2%)、「高額商品の購入」(5.2%)と続いた。全体的に「貯蓄」の割合が高く、消費が控え目であることが明らかに。「ボーナスシーズンになれば消費の活性化が期待できるタイミングだが、大きな変化は見込みにくい」(シタシオンジャパン)としている。

 インターネットによる調査で、ボーナスをもらう予定の20〜50代の男性1000人が回答した。調査期間は5月21日から22日まで。

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