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以下「勝間和代氏に学ぶ、金融リテラシーの基本7カ条とは?」(2008年3月5日)の冒頭部分を再掲します。「まとめ読み!誠 PDF」をダウンロードすると、勝間和代氏に関する記事をまとめて読むことができます。
「あなたの確定拠出年金(401K)はどの金融商品で運用している?」――このように聞かれて元本確保型の預貯金などを除き、即答できるビジネスパーソンは少数派かもしれない。ましてや運用成績を見ながら、3カ月に1度、見直している人は少ないだろう。
2012年3月、適格退職年金が廃止される――。これを受け、適格退職年金を導入していた企業は2012年3月末までに、厚生年金基金や401Kなどに移行しなければならない。すでに401Kを導入済みの企業も多く、そこで働くビジネスパーソンは年金資産の運用方法を自ら選択しているはずだ。
しかし「投資信託で401Kを運用している」と答えている人の中には、基本的なことを理解していない人もいる。例えば株価指数などに連動して運用されているインデックス投信か、市場平均を上回る運用(株式など)のアクティブ投信なのか、どちらで運用しているか分からない人もいるようだ。
401Kなどにより、知らず知らずのうち投資を始めている人が増えている。しかし、金融商品の基本的な仕組み(スキーム)を理解せずに、“なんとなく投資”をしている人に勝間和代氏は警鐘を促す。「金融知識を持たなければ、ゲームのルールを知らずに試合をしていることと同じようなものでしょう」という。つまり資本主義社会で生活をする上で、金融知識は必要なのだが……果たして日本人の金融リテラシーは十分な水準といえるのだろうか?
そもそも金融リテラシーとは、どういう意味だろうか? 金融リテラシーについて勝間氏は「金融に関する情報や知識を単に学ぶだけではなく、そこで金融の情報や知識を主体的に読み解くことができるようになることです」という。
金融広報委員会が2003年に実施した「金融に関する消費者アンケート」で、日本人の金融リテラシーの低さが浮き彫りになった。「金融・経済の仕組み」について「ほとんど知識がないと思う」と答えた人は50.2%、「金融商品」については57.3%の人が「ほとんど知識がないと思う」と回答した。この結果について勝間氏は「私たちは金融について、ほとんど習う機会がなかったためでしょう」とし、金融リテラシーが低い理由を2つ挙げる。
学生時代に金融について学んだ人は、それほど多くないだろう。それでは社会人になってからはどうだろうか? ある程度のお金が貯まったら定期預金に預け、満期がくれば自動継続を繰り返していたり、米ドルの預金金利が高いので、なんとなく外貨預金に預けている人もいる。そもそも金融について学ぼうと思うきっかけがなかったビジネスパーソンが多いのだろう。
話はやや脇道にそれるが、ある調査によると仕事と家庭の調和(ワークライフ・バランス)に不満を持つ人の割合は、世界24カ国の中で日本は1位だった(参照記事)。ワークライフ・バランスといえば、仕事とプライベートをうまく調和させ、相乗効果を生み出すことが理想といえる。そのためにも仕事の時間を短縮させることが必要だが、現実はなかなか難しい。せめて自分ばかりが働くのではなく“お金にも働いてもらう”ことで、仕事の時間を短くすることができるかもしれない。しかし一般的な日本人は、まだまだお金に働いてもらうことを実践している人は少ないようだ。(続きは「まとめ読み!誠 PDF」で)
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