福島第一原発事故などによる電力不足で、節電のため就職活動の現場でもクールビズが積極的に推進されるようになっている。学生たちはどのようにとらえているのだろうか。
レジェンダ・コーポレーションの調査によると、2012年4月入社を希望する大学生・大学院生に「就職活動でのクールビズに賛成ですか?」と尋ねたところ、「賛成」が68.9%と「反対」の7.4%を大きく上回った。
しかし、「『クールビズで選考にお越しください』と言われた時、どのような格好で参加します(した)か」と聞くと、「スーツ着用」が56.3%と「クールビズ」の43.7%を上回った。男女別にみると、男性では「クールビズ」派(52.2%)が「スーツ着用」派(47.8%)より多かったが、女性では「スーツ着用」派(67.0%)が「クールビズ」派(33.0%)の倍以上となった。
クールビズで選考に参加する際に気になることでは、「適切な服装が準備できない」(40.4%)や「マナー・態度が悪いと思われる」(28.1%)が上位。特に女性では「適切な服装が準備できない」が55.1%と高くなっていた。
個別の声では「服装で合否が判断されるのかが知りたい」(男性)、「男性のクールビズはノーネクタイ・ノージャケットというイメージがすぐにできるが、女性はいまいちイメージがわかず、どのような格好をしたらいいのか少し悩む」(女性)、「『クールビズでも可』という表記が一番困った。どちらかにはっきりさせてほしい。その場合にクールビズで行くと浮いてしまうようなことがあった」(女性)などが寄せられた。
レジェンダ・コーポレーションでは「企業が就活でクールビズを導入する際には、『適切な服装例の提示』『服装は選考結果に影響しない』『選考官もクールビズで参加する』など、クールビズについての明確な基準や自社の姿勢を学生に伝えることが必要」とコメントしている。
インターネットによる調査で対象は2012年4月入社を希望する新卒の大学生・大学院生1246人(男性689人、女性557人)。調査期間は7月28日から8月3日。
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