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» 2011年08月22日 16時13分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:為替介入が見られないことで大幅下落 (2/2)

[清水洋介,Business Media 誠]
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明日の相場雑感

 先週末の欧米市場は軟調となりましたが、先週末に地震の影響もあって大きく売られていたこともあり、底堅い堅調な展開となりました。為替の介入も期待されて売り難く、円高を嫌気して売られた銘柄の買い戻しを急ぐ動きもあり、特に材料のないなかで買いが入り、逆に売られているものもみられるなど、相場全体としては方向感に乏しい展開となりました。何を見て売り買いをすればいいのかと疑問に思いながらも目先の値動きに付いて行かざるを得ないという感じで右往左往しているということのようです。

 しっかりと方向感を持って腰の据わった売り買いが少なくなっています。従来は右肩上がりの相場が当たり前ということで、株式はしっかりと保有していれば儲かったという時代もありましたが、今はじっくりと持っていると値下がりしてしまうとばかりにちょっと上がるとすぐに売られてしまうことも多いのではないかと思います。先行きに対する期待が持てないとか業績に対する不安があるというよりは、業績云々、経済云々というよりは株価が上がっているうちに売らないと下がってしまうからと言って売られ、その通りになってしまうという感じです。

 株式投資に対する投資尺度も何もあったものではなく、皆が買うから上がるので自分も買ってみて、利益が出たら売ってしまうというような「何も考えずに」売り買いすることも多いのではないかと思います。冗談とも本気ともつかずに前日の高値を抜けたら買い、安値を割り込んだら売りというトレードをシミュレーションしてみても、決してもうかるということでもないのですが、手仕舞いの仕方次第では損をすることもないかと思われるくらい、単純な相場となっている感じです。

 PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などが割安だからといっても、割安・割高の基準が変わっていることもあり、一概には言えないと思いますし、デフレ時代の投資尺度としてはそぐわないものもあるのでしょうが、それにしても、誰もが割安と思っていても買えない、売られてしまうということは割安ということではないのかもしれません。ただ、目先の値動きはともかく、割安とみられる銘柄と割高とみられる銘柄では恐らく割安とみられる銘柄の方が将来、高くなる確率は高く、上昇率も大きいのではないかと思われます。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券、リテラ・クレア証券で相場情報などに携わってきた。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。
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