「受領式のセレモニーが始まりました。7月に羽田に初飛来したANAカラーのテスト2号機が置かれた製造ハンガー前に舞台がセットされ、壇上にボーイングのジム・オルボーCEOやANAの伊東信一郎社長らの姿が見えます。あ、ボーイングの社員たちが列をなして向かってきます。雨に濡れながら、みんな『ANA First Flight 787』と書かれたマフラーを頭上にかざして。どの顔も、とても嬉しそうです。彼らに先導されて、その向こうにいまANA特別塗装の787が見えてきました」
当初の予定から3年ほど遅れての1号機引き渡しだ。式典でジム・オルボーCEOが挨拶の最後に日本語で言った「オマタセイタシマシタ」という言葉は、実感がこもっていたという。そしてANAの伊東信一郎社長にデリバリーを記念したキーが手渡され、会場は大きな拍手でつつまれた。
そして一夜が明けた9月27日の早朝7時16分。日本時間で23時16分に「伊東社長らANAの関係者を乗せた787はたったいまシアトルを飛び立ちました」と、古庄氏から報告が入ったのだ。現地はまだ空が白み始めたばかりで薄暗く、離陸シーンについては満足のいく写真が撮れていない──という言葉が添えられて。了解。あとの撮影は、こちら羽田で引き取ることにしよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング