3月11日に起きた東日本大震災。未曽有の大震災を契機に、多くのビジネスパーソンが自らの働き方を見直し始めた。「仕事に対する価値観が変わった」という人はどのくらいいるのだろうか。また考え方はどのように変化したのだろうか。
アンケート結果を基に、解説していただくのはリクナビNEXTの黒田真行編集長。聞き手はBusiness Media 誠編集部の土肥義則である。
土肥:今回はリクルートの転職サイト「リクナビNEXT」の黒田編集長にご登場いただきます。黒田編集長、こんにちは。
黒田:こんにちは。
土肥:黒田編集長は求人情報を扱う情報誌とWebサイトの編集をずっと担当されてきたそうですね。
黒田:はい。いまのリクナビNEXTを担当してから5年経ちました。その前は関西で『Bing』『とらばーゆ』『フロムエー』などを担当してきて、社歴は24年目。これまで経営者には6000人ほど、転職を考えている人には1万人ほどの人から話を聞いてきました。
土肥:日本人というのは海外の人からこのように見られていますよね。「真面目にコツコツ働く」「サービス残業は当たり前。働きすぎ」と。ところが東日本大震災後、アンケートを行ったところ「ビジネスパーソンの働き方に変化が出ている」といった結果が出たとか。そのへんあたりからお話を聞かせていただけますか?
黒田:分かりました。リクナビNEXTでは7月、20〜30代のビジネスパーソンを対象にアンケートを行いました。「震災を機に仕事に対する価値観は変わりましたか?」と聞いたところ、「変化があった」(39.3%)と答えた人が4割近くもいました。
この数字というのは、これまでの日本では考えられなかったこと。それほど東日本大震災というのは、ビジネスパーソンにとっても大きかったのでしょう。これまでも個別には、「震災後、生き方や価値観が変わった」といった声は聞いていたのですが、調査をしてみてこれほど多くの人が「変わった」と感じていることに驚きましたね。
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