仕事場でチョコレートというと、まだ抵抗があるかもしれません。しかし、歴史的に見てもおやつの習慣は意味があることなのです。
睡眠の研究から、人間は午後2時の眠気(post prandial dip)を感じやすいことが分かっています。この午後2時の眠気は、子ども、成人、さらに高齢者でも認められる現象です。
この眠気に対してラテン系の国では、「シエスタ」という昼寝の習慣を作りました。実際にスペインなどを旅行していると、午後、店が閉まっていることに驚かされます。人の生理的な現象を受け入れてしまう文化、ということでしょう。
しかし、高緯度地帯にある先進諸国の多くでは、昼寝はよくないことだとみなしています。そこで眠気を吹き飛ばすために、アフターヌーンティーのようなお茶とお菓子を楽しんで、眠気を克服しようという方策がとられています。
日本でも昔から、「御八(おや)つ」という考え方があります。八ツ時(未の刻:現在の午後2時ごろ)の眠気を経験的に知られていたため、それをおやつの時間にして、乗り越えようとしていたのでしょう。おやつの時間を上手に使い、眠気を吹き飛ばす。そのために脳へブドウ糖の補給も行えるチョコレートを食べるという行為は、仕事にプラスになっていくはずです。
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