速報
» 2011年10月04日 16時29分 公開

ユーロ安、米国株安で売りが先行、底堅さもみられたが大幅続落清水洋介の「日々是相場」夕刊(2/2 ページ)

[清水洋介,Business Media 誠]
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明日の相場雑感

 米国株が大幅続落となったことやユーロが引き続き大きく売られたことなどから売り先行となりました。外国人売買動向も相変らず売り越しと伝えられたこともあり、寄り付きの売りが一巡となった後も戻りは鈍く、下値を探るような展開となりました。ユーロの動きに連動するような場面もあり、午後にもユーロが売られると下値を試す動きもみられましたが底堅さが確認されると買い戻しや日銀のETF(上場投資信託)買いを期待する動きもあって、下げ幅縮小となる場面もありました。最後はユーロ不安も残るなかで買い戻しも入りましたが買い切れず、大幅安水準での引けとなりました。

 大幅下落となっても大幅高となっても指数が振らされているだけで、何となく盛り上がりに欠けることが多いような気がします。先日も述べたようにテーマ性がないというか物色対象が絞り切れないというか、しっかりと買い切るだけの手掛かりがなく、下がると思うから売るというような売りはみられるものの下値まで売り切るような動きはほとんどみられないことで、盛り上がらないのだと思います。阿鼻叫喚のなかで手仕舞い売りを出すということも、冷や汗をだらだらながしながら買い戻しを急ぐということでもないような気がします。

 相場の方向性が見えないだけでなく、世の中の動きや政策の方向感すらみられず、足元の業績を示す指標は割安とみられるところからさらに売り込まれて信頼出来る指標もなく、何を見て株の売買をするかといえば、為替や株の値動きだけということになるのでしょう。業績云々で割安と割高を計るわけではなく、極端な言い方をすれば、高いところから下がって来れば割安で上がってくれば割高ということになるのだと思います。

 投資尺度があてにならず、テーマでの物色もままならないから目先の値動きばかりをみるということではなく、「アルゴリズム取引」などというものが主流になることで、目先の値動きばかりを見ての売り買いが多くなり、投資尺度やテーマなどでの物色が出来なくなったということなのでしょう。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券、リテラ・クレア証券で相場情報などに携わってきた。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。
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