コラム
» 2011年10月06日 22時45分 公開

「iPhone 4S」と「Kindle Fire」、どっちがスゴい?遠藤諭の「コンテンツ消費とデジタル」論(4/4 ページ)

[遠藤諭,アスキー総合研究所]
アスキー総研
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CEATECの東芝ブースでは、REGZA Tabletとレコーダーを連携した利用について、片岡秀夫氏自らが説明されていた。

 REGZA Tabletでは、同社がスマートフォン向けに提供してきたリモコンアプリなども使える。これらは、マニアたちをしてかつて「録画神」と呼ばしめた同社の片岡秀夫氏らが作るもので、テレビとソーシャルについて示唆的な内容を含んでいる。結果的に、Kindle FireがAndroidをちゃっかり使ったように、新しい映像視聴体験の道具として東芝はAndroidを利用することになったのだ。

 クラウドコンピューティングの普及にともなって、さまざまなものがネットにつながりはじめている。Kindle FireやREGZA Tabletという目的指向の端末が登場したのもそうしたことのひとつである。あるいは、電子ガジェットなどを自作するイベント「Make:」が人気となったのも、そうしたことと無関係ではないと思う。

 今回のiPhone 4Sは、基本的にはこれまでのアップルの路線を継承しているように見える。しかし、iOSとAndroidの戦いはいま、次のフェーズに入ったのではないかと感じてしまうのだ。10インチ版のKindle Fire DXも待っているに違いない。ジョブズは、iPad発表時にKindleを高く評価し、「我々はその肩に乗って、より高みを目指す」と言ったのを思い出した。

追伸:

 この原稿を書いているのと前後して、スティーブ・ジョブズ氏の訃報が流れてきた。ジョブズ氏が作り出したデジタルの流れは、ここで書いたように、これからが本番なのではないかと思う。そんな中でのこの知らせを悼むとともに、心よりご冥福をお祈りする。


遠藤 諭(えんどう さとし)

ソーシャルネイティブの時代 『ソーシャルネイティブの時代』アスキー新書および電子書籍版

 1956年、新潟県長岡市生まれ。株式会社アスキー・メディアワークス アスキー総合研究所 所長。1985年アスキー入社、1990年『月刊アスキー』編集長、同誌編集人などを経て、2008年より現職。著書に、『ソーシャルネイティブの時代』(アスキー新書および電子書籍版)、『日本人がコンピュータを作った! 』、ITが経済に与える影響について述べた『ジェネラルパーパス・テクノロジー』(野口悠紀雄氏との共著)など。各種の委員、審査員も務めるほか、2008年4月より東京MXテレビ「東京ITニュース」にコメンテーターとして出演中。

 コンピュータ業界で長く仕事をしているが、ミリオンセラーとなった『マーフィーの法則』の編集を手がけるなど、カルチャー全般に向けた視野を持つ。アスキー入社前の1982年には、『東京おとなクラブ』を創刊。岡崎京子、吾妻ひでお、中森明夫、石丸元章、米澤嘉博の各氏が参加、執筆している。「おたく」という言葉は、1983年頃に、東京おとなクラブの内部で使われ始めたものである。


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