週末の手仕舞いの売り買いが交錯し方向感に乏しい展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年10月14日 16時07分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8747.96円 ▼75.29円
売買高 15億6172万株
売買代金 1兆1148億1300万円
値上がり銘柄 201銘柄
値下がり銘柄 1384銘柄
騰落レシオ 100.35% ▼1.25%

日経平均

材料への反応は鈍く、前日の大幅高の反動から軟調、週末の手仕舞いの売り買いが交錯し方向感に乏しい展開

 米国株はまちまち、為替は若干円高気味と言うことに加え、昨日の大幅高の反動から売り先行となりました。それでもオプションSQ(特別清算指数)算出に絡む買いもあって底堅い始まりとなりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)も株数は売り越し、金額は買い越しと持高調整の売り買いが中心とみられ、寄り付きの売り買いが一巡となった後は下値を試しつつも底堅く方向感のない展開となりました。中国のCPI(消費者物価指数)が発表されても特に反応はみられず、為替も大きな動きはなく、指数は小動きとなりました。

 後場も手仕舞いの売り買いが中心で方向感に乏しい展開が続きました。全く手がかりに乏しく、個別の材料に反応しても周りの銘柄に波及することもなく、為替の動きに振らされるような場面もあったのですが、大きな動きにはなりませんでした。売られすぎた銘柄の修正高も一段落、タイの洪水の影響を嫌気して売られるような銘柄もあるのですが、特に売り急ぐことでもなく、米インターネット関連の銘柄が引け後に好決算を発表しても、米社の新型スマートフォン(高機能携帯電話)が発売されるといっても、若干反応はみられるものの盛り上がりはなく、相場全体としても最後まで盛り上がりに欠ける展開となりました。

 小型銘柄も週末の手仕舞い売りもあって軟調なものが多くなりました。それでも売り急ぐような動きも限られ、全体とすれば底堅い展開でした。東証マザーズ指数は大幅安となったものの、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅安、ジャスダックTOP20は軟調となりました。先物はまとまった売り買いはほとんど見られず、散発的にみられても市場への影響はほとんどありませんでした。週末の小口の持高調整の売り買いや目先筋の小口の売り買いが中心となっていたようです。

 相変わらず寄り付いたあとは方向感に乏しい展開となっています。材料への反応も何となく鈍い感じで、売られすぎ銘柄の修正高が一段落となったあとは何を物色すればいいのかわからないというような感じでした。値動きの良い銘柄を物色するというような動きもみられるのですが、業績面や企業の業態を変えるような材料で値動きが良くなっているということでもないので、物色対象が定まらず、そして物色も長続きしないということなのでしょう。日経平均も今のところ8800円〜900円の上値の節目を試した状態ということで今度は下値を確認するということになるのかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

 遅行線が日々線に押されるように調整となりました。RSIは相変らず方向感はなく、ストキャスティックスは高値圏からの調整を示唆していおり、引き続き遅行線が日々線に押されながら調整、日々線は基準線のサポートを確認するような格好となって来るのでしょう。

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