正月の風物詩ともいえる年賀状。昔ながらの習慣がすたれつつあるとも言われるが、郵政公社のデータを見ると、2011年元旦に届けられた年賀郵便物数は20億8100万通と、ここ数年ではそれほど変化していないようだ。
メディアインタラクティブの調査によると、年賀状をハガキで送っている人は93.6%と、メールで送っている人の42.1%を大きく上回った。
ハガキで送る理由を尋ねたところ、「PCで簡単に作れることができるから」(39.6%)や「メールだと失礼だと思うので」(39.0%)、「大事な人には手書きで送りたいから」(36.6%)が上位にランクインした。
メディアインタラクティブでは「PCでは、自分で自由にデザインを作成することができるほか、ハガキに印刷した後に手書きのメッセージを加えることができ、デジタルとアナログを自由に混合させられるところが支持されるのかもしれない」とコメントしている。
送る相手では「友人」が92.2%と圧倒的で、「親類」が53.0%、「会社の同僚・上司」が39.4%、「親」が35.5%、「祖父・祖母」が20.0%で続いた。
もらってうれしかった年賀状について聞くと、トップは「手書き」で58.6%。「手書きならではの温かみや個性が、もらった側をうれしくされる要因なのではないか」(メディアインタラクティブ)。
2位以下は「近況報告が入っている」が47.4%、「どの年賀状ももらえばうれしい」が44.4%、「元旦に届く」が35.4%、「お年玉付き年賀状ハガキ」が29.0%、「子どもの写真が付いている」が15.6%で続いた。
また、年賀状の魅力や利点を具体的に尋ねると、「普段、あまり会うことができない人と年賀状によって、つながっていられる」「日本らしいところ」「疎遠になっている人にも気軽に出すことができる」「連絡先(引越し先など)を把握できる」といった声が挙がった。
インターネットによる調査で、対象は15〜59歳の男女500人。調査期間は10月14日から17日。
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