米国株が大幅安、週末の手仕舞い売りもあって大幅安清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年11月18日 16時07分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8374.91円 ▼104.72円
売買高 14億5075万株
売買代金 9357億1400万円
値上がり銘柄 430銘柄
値下がり銘柄 1037銘柄
騰落レシオ 77.19% ▼3.48%

日経平均

米国株が大幅安、円高気味と言うことに加え、週末の手仕舞い売りもあって大幅安

 米国株が連日の大幅下落、為替も円高気味ということもあり、売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)は売り越しと伝えられて寄り付きから大幅安の始まりとなりました。ただ、相変わらず寄り付いた後は方向感に乏しく、小動きとなりました。週末ということで手仕舞いの売り買い、持高調整の売り買いが中心とみられ、積極的に買い上がることも売り急ぐ動きもなく、先物主導で上値を試すような場面でも現物株が追随することもなく冴えない展開が続きました。

 後場も前場同様というよりも前場以上に方向感に乏しく、まったくと言っていいほど指数に方向感はみられず、前場の引け値水準から上がると売られ、下がると買われるという状況で膠着状態となりました。先物に仕掛け的な売り買いがみられることもなく、為替は若干動きがみられる場面もありましたが、大きな動きにはならず、手掛かり難の週末ということで指数はまったく動きませんでした。最後は買戻しが多く若干戻りましたが、それでも売買高、売買代金ともに相変わらず少なく盛り上がりにかける相場となりました。

 小型銘柄もまちまちですが、手仕舞い売りに押されるものが多く軟調ながらも主力銘柄ほどの下げはないという感じでした。日経ジャスダック平均とジャスダックTOP20は軟調となりましたが、東証マザーズ指数は小幅高、二部株指数は小幅安に止まりました。先物はほとんど動きはなく、ばたばたと動く場面でもまったく売買高が伴っていませんでした。総じてみるとまったくの膠着ということで目先の持高調整だけという相場展開でした。

 結局最後まで方向感に乏しく冴えない展開となりました。外部環境以外に株価材料がないかのような展開ですが、来週はさらに水曜日が休日ということもあり、動きに乏しい展開となりそうです。欧米ではクリスマス商戦をにらんでの動きとなるものと思われ、それでも少しは明るさもみえてくるかもしれません。日経平均も年初来安値圏ですが9月の時も10月の時も瞬間的に8300円台になっただけであり、今回もここからは底堅さを確認して戻り歩調となってくるのではないかと期待されます。

テクニカル分析

日経平均

 下値を試す動きとなりました。安値圏にあって下に放れての「十字足」ということで来週初に堅調な始まりとなれば底入れ感も出てくると思います。RSIは下値余地もあるのですが、底値圏にあり、ストキャスティックスも底値圏にあるので反発も期待されます。

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