イマドキの下宿生には、住まい探しにどのくらいの費用がかかっているのだろうか。2011年4月に大学または短大に入学した学生の親(東北地方を除く)に聞いたところ、住まい探しの平均金額は19万9500円(前年比マイナス2万2900円)で、3年前と比べ5万3900円も減少していることが、全国大学生協連の調査で分かった。
内訳をみると「交通費」(2万6200円、前年比マイナス1600円)、や「敷金」(12万7700円、同マイナス1万7100円)の減少が目立った。
また下宿生を持つ親は「部屋代が安い住まいに決めた」(25.6%)や「価格の安いものを購入した」(24.9%)など、支出面で工夫をした人が多かった。
大学を受験する際、自宅からの通学圏を条件にした親はどのくらいいるのだろうか。自宅から通学する子供を持つ親に尋ねると「自宅からの通学圏を条件とした」人は46.2%、さらに「条件としたが、最終的には本人が判断した」が28.1%と、合計74.3%の親が“自宅通学”を提示していた。
この調査結果を受け、全国大学生協連は「長期化する経済不況下においても引き続き高い進学率が維持されているが、各家庭の経済的負担や将来への不安を抱えながら、大学生が誕生していることが分かった」としている。
郵送による調査で、2011年4月に大学または短大に入学した子供を持つ保護者(東北地方に住む人を除く)2万2055人が回答した。調査時期は4〜5月。
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