日本映画製作者連盟は1月26日、「2011年映画概況」を発表、興行収入トップは邦画が『コクリコ坂から』(44億6000万円)、洋画が『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(96億7000万円)であることが分かった。興行収入が100億円を超える作品が出なかったのは2009年以来2年ぶりで、邦画トップが50億円を切ったのは2005年以来6年ぶりのこと。
邦画は40億円台前半に『コクリコ坂から』『劇場版ポケットモンスター ベストウィッシュ「ビクティニと黒き英雄ゼクロム」「ビクティニと白き英雄レシラム」』『ステキな金縛り』『SPACE BATTLESHIP ヤマト』が僅差で並んだが、『コクリコ坂から』が一歩抜け出した。
しかし、2000年代に公開されたスタジオジブリ映画としては、『コクリコ坂から』は最も興行収入が低い作品となった(『千と千尋の神隠し』304億円、『猫の恩返し ギブリーズ episodeII』64億6000万円、『ハウルの動く城』196億円、『ゲド戦記』76億5000万円、『崖の上のポニョ』155億円、『借りぐらしのアリエッティ』92億5000万円)。
映画全体の状況では、東日本大震災の影響などで興行収入は前年比17.9%減の1811億9700万円と大幅減。入場人員も同17.0%減の1億4472万6000人となった。一方で、公開本数は同11.6%増の799本と増加している。
しかし、興行収入は大幅減しているものの、興行収入10億円以上の作品は54本(邦画32本、洋画22本)と、ここ数年の傾向とそれほど変わっていないようだ(2007年51本、2008年52本、2009年56本、2010年48本)
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