タバコ離れで、人間関係が“ぎくしゃく”する?(2/2 ページ)

» 2012年02月08日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
誠ブログ
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人間関係が“ぎくしゃく”する?

 話は少しそれますが、ある銀行の支店長がこんなことを言っていました。

 「ドイさん、職場恋愛が少なくなったのはいつごろかご存じですか?」

 「うーん……」と答えを探していると、支店長は

 「女性がお茶くみをしなくなってからですよ。それからは支店内でカップルが生まれるどころか、やれ『セクハラだ』とか言い出して、人間関係がぎくしゃくし始めましたね」

 営業をしている男性が、疲れ果てて支店に戻ってくる。そうしたときに職場の女性から「はい、どーぞ」とお茶を差し出されると、男性はうれしいもの。つまり「一杯のお茶」から、恋愛関係に発展するケースが多かったようです。

 もちろん恋愛に発展しなくても、「あの娘は優しいなあ」「気がきくなあ」と男性陣が思えば、職場の雰囲気はよくなることでしょう。

 ではタバコの場合はどうでしょうか。喫煙所で恋人ができるかどうか分かりませんが、「○○部長にはまいったよ」「あ、お前もか? 実はオレもこんなことがあって……」と意気投合したりすることもあるはず。そうした小さな意見の一致を積み重ねていけば、いずれ大きな人間関係を築くこともできるでしょう。

 しかしスモーカーの数は右肩下がり。職場では“タバコ離れ”に歯止めがかかりません。社内でのスモーカーが減り続ければ、ひょっとしたら人間関係が“ぎくしゃく”し始めるかもしれません。まるで「女性がお茶くみをやめたとき」のように。

※この記事は、誠ブログタバコ離れで、人間関係が“ぎくしゃく”する?」より転載しています。

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