「絆」って本当に深まってる? 新しい人を求める動きも知っておきたいニュースな言葉(3/4 ページ)

» 2012年03月02日 08時05分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

大手町:あるアーティストのファンが、“替え歌をつくってそれをライブで歌おう”という集まりもできたようだ。ネット上で仲間を募ったところ、1000人ほどが集まった。さらにライブ当日には替え歌が書かれたチラシを配って回った。そのアーティストはファンが替え歌を歌うことを知らなかったようで、ステージ上でとても驚いていたようだ。

 これまでにはなかった「芸能人とファンのつながり方」が、今後も増えるかもしれないね。

マコ:なぜそんな集まりが増えてきているのですか? やっぱり震災の影響が大きかったのでしょうか?

大手町:震災の影響はあるだろうね。研究所が昨年5月に行った調査によると、「社会のために役立ちたい」という人が急に増えているんだ。この調査は2006年から行っていて、「社会のために役立ちたい」という人はこれまで4割前後で維持していた。しかし昨年はいきなり5ポイントほど増えたんだ。

(出典:博報堂生活総合研究所)

 その一方で気になるデータもあるんだ。「友人は多ければ多いほどよい」(36.3%)と「夫婦はどんなことがあっても離婚しないほうがいい」(28.5%)と思っている人が、いずれも減少傾向にある。人口が減少している中で、“誰とでもいいからつながっていたい”のではなく、“誰とつながるかが大切”と思っている人が増えているのかもしれない。また夫婦関係を見直そうという人が、今後増えてくるかもしれない。

マコ:つまり、「今の奥さんで本当にいいのか……」と思う男の人が増えるかもしれない、と? えーっ、そんなのやだー。

大手町:これはあくまでデータから見る、予測だからね。今後どうなるか分からないし、そんなに心配することはないよ(たぶん)。

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