震災後、価値観が変わったことといえば(1/2 ページ)

» 2012年03月13日 15時22分 公開
[Business Media 誠]

 東日本大震災から1年が経過したが、震災前と比べ考え方に変化があった人はどのくらいいるのだろうか。価値観が変化したことを聞いたところ「情報収集に使うツール(テレビ・新聞・Twitterなど)」(21.4%)と答えた人が最も多いことが、インターワイヤードの調査で分かった。

 この結果について、インターワイヤードは「今回の災害で電力などのインフラが被害を受けたことにより、通じなかった携帯電話の代替手段としてインターネットを見直したり、それまで情報収集を行っていたテレビなどの既存メディアでは欲しい情報を入手できない状況を経験したことで、別の手段を確立していった過程が浮かび上がってくる」と分析した。

 「情報収集ツール」に次いで多かったのが「時間の使い方」(21.2%)。以下「仕事に対する考え方」(20.9%)、「自分の中で大事にしているもの」(19.9%)と続いた。また「生命保険やガン保険の契約や、内容の見直しなど」を挙げた人は19.2%。「自分がいついなくなるかもしれない大災害を目の当たりにして、残された家族のためにできることをいろいろと考えていることが見て取れる」(インターワイヤード)

価値観の変化。「情報収集ツール」は2割に変化あり(出典:インターワイヤード)

震災後、気持ちの面での変化

 震災後、気持ちの面でどのような変化があったのだろうか。気持ちの面で「増えた」のは「自然災害への不安」(64.4%)がトップ。以下「日本の将来への不安」(62.0%)、「放射線・放射性物質への不安」(61.4%)、「景気後退への不安」(59.4%)、「ライフラインの脆弱性への不安」(57.0%)と続いた。

 「震災によって生じた身の回りの不便や、自分の将来への漠然とした不安よりも、 自然への恐怖や国家への不安(日本の将来への不安、景気後退への不安)の方が、多くの人の心により強く刻まれたようだ」(インターワイヤード)

気持ち・コミュニケーションの変化(出典:インターワイヤード)
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