この連載は『やっかいな中国人のホンネがわかる本』(ぱる出版)から抜粋、再編集したものです。
Wu Yuさんのプロフィール
1980年7月7日生まれ。2004年7月、北京第二外国語大学日本語学部卒業後、日系PR会社で、日系電器メーカー広報部に出向。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程を経て、PR会社「オズマピーアール」に入社。「中国コミュニケーション戦略室」で日本企業の中国コミュニケーションプランを立案。『やっかいな中国人のホンネがわかる本』(ぱる出版)を発売した。
小学校から大学までバリバリの“陸上ガール”として過ごし、100メートル13秒の健脚を誇る。3度のメシより酒が好き。ビール、日本酒、紹興酒となんでもござれの酒豪でいくら飲んでも足取りはしっかりしているものの、重度の方向オンチがゆえにとんでもない方向の電車に乗ったりして、帰宅にはえらく時間がかかる。
中国では日本ほど男性のルックスにはそれほどこだわりがありません。でも中国人が、外見的には絶対にNGなものがあります。それは「口ヒゲ」です。
なんだよ、内面重視みたいなことを言っておいてとクレームが入りそうですが、こればっかりはしょうがありません。
中国人のなかでは「口ヒゲ=悪役ヒール」という方程式があるのです。なぜなら、私たちが受けてきた「愛国教育」の教科書のイラストで描かれている「日本人将校」が、みな鼻の下に四角いヒゲを生やしていたからです。
もちろん、どの程度熱心に「愛国教育」を施す家庭で育ったかなどによって、感覚は多少は違うと思いますが、中国人にとって口ヒゲを生やしている日本人は、「私は悪い人間です」と公言しているように見えてしまうのです。
いやいや、オレのはそんな加藤茶みたいなチョビヒゲではなく、ヒゲトリマーで整えてだな……という反論もあると思いますがヒゲはヒゲ。なかなかそのこだわりは中国人、特に女性には分かりません。
そうはいってもまさか中国人に好かれるため、ヒゲをたくわえている方が剃る必要はないと思います。ただ、それがどう見られているかを知っているだけで、フォローもまったく違ってくるのではないかと思います。
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