外国人留学生は日本で就活をする上で、どんなことに困っているのだろうか。現在就活中の留学生(既卒者を含む)に聞いたところ「外国人・留学生に関する情報が少ないこと」(45.4%)が最も多いことが、パソナグループの調査で分かった。
このほか「就職活動の時期が早く、勉強しながら就職活動をすることが難しい」(34.3%)や「SPIや適性検査など日本独自の筆記試験が外国人には難しい」(32.2%)など、日本独特の“就活”に関する回答が目立った。「外国人留学生は日本の大学生と同じように就活を行っており、情報不足や日本独特の採用ルールがその就活を難しくしているようだ」(パソナグループ)
留学生は日本で何年くらい働きたいと思っているのだろうか。「永住したい」が最も多く32.8%。これに「7〜10年」(10.9%)と「10年以上」(18.4%)を合わせると、6割以上の人が長期的に日本で働くことを望んでいることが明らかに。ちなみに「母国で働きたい」のはわずか0.9%だった。
また日本で働きたい理由を聞いたところ「母国語や日本語などの語学力を生かしたいから」(62.0%)がトップ。以下「母国への日本企業の進出が盛んだから」(37.8%)、「日本企業のブランドイメージがよい」(36.5%)、「先端技術や生産方式で学ぶべき点が多いから」(29.4%)と続いた。
外国人留学生はどの職種を希望しているのだろうか。この質問に対し「貿易実務」(48.5%)と答えた人が最も多く、次いで「通訳・翻訳」(33.8%)、「商品・サービス開発」(26.9%)、「人事」(23.2%)、「総務・秘書」(19.6%)だった。
就職活動に関する情報源は「インターネット」(59.8%)がトップ。次いで「学校の就職課・キャリアセンター」(55.0%)、「学校の留学生・国際交流課」(28.5%)と続き、留学生が学校を就活の情報拠点にしていることが分かった。
インターネットによる調査で、外国人留学生1100人が回答した。調査期間は1月14日と21日。
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