(3)簡単手作りチョコの台頭
最近のバレンタインデーでは、既製品のお菓子を買うのではなく、家庭で手作りするケースが増えてきました。母親と一緒に手作りすることで、女同士のコミュニケーションをとっているのでしょうか。
調理器具の技術進歩により、家庭のオーブンレンジなどで簡単に手作りチョコができるようになりました。ちなみに手作り用のパッケージは100円ショップで売られています。そんな手作りチョコが流行ることで、コンビニの売り上げも落ちてきました。つまりコンビニは100円ショップに“負けた”とも言えるでしょう。
(4)友チョコの戦略失敗
数年ほど前から「友チョコ」という言葉が、流行し始めました。友チョコとは女子同士バレンタインデーにチョコを渡し合うという、日本的バレンタインデーの根源を否定する行為。女子にとっては、義理チョコを配るよりも友達にあげた方がいい、といった感じなのかもしれません。
しかし、この「友チョコ」なる風習。突然降って湧いてきたように感じるかもしれませんが、自然発生したものではありません。バレンタイン需要が減ってきたことで、お菓子業界などが仕掛けてきたのです。考えてみればバレンタインデーこそ、“ステマの原点”みたいなものなので、今さら驚くことではないでしょう。
友チョコは、バレンタイン商戦の盛り返しに一役買ったかもしれません。しかし「お返しは3倍返し」といった言葉があるように、バレンタインデーよりもホワイトデーのほうが単価は高いのです。
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