ソーシャルメディア女子のポジショニング――データから見るペルソナ図鑑消費者理解コトハジメ(2/3 ページ)

» 2012年03月29日 08時00分 公開
[大久保惠司,Business Media 誠]
誠ブログ

デモグラフィック的なポジションから見てみる

 「平均年齢」と「平均世帯年収」のポジショニングチャートを見てみると、強い相関があることが分かります。相関とは平均年齢の高いグループほど平均世帯年収が高い、ということです(当たり前といえば当たり前ですが……)。

 最も平均年齢の低い「mobage女子」から、最も平均年齢の高い「Facebook女子」まで、ほぼ一直線で並びます。

 「平均年齢」と「平均既婚率」を見てみると、こちらはあまり相関はないようです。最も既婚率の高いのは「mixi女子」で、平均年齢としては3番目です。最も既婚率の低いのは「Twitter女子」で、平均年齢は2番目に高いグループです。

メディアの接触状況を見てみる

 メディアの接触状況を見てみましょう。ここではテレビの平均視聴時間とインターネット(PCによる)の平均利用時間でポジショニングを行っています。

 一番テレビを長く見ているのは「mobage女子」で、一番テレビを見ていないのが「Facebook女子」です。また、一番インターネットの利用時間が長いのが「Twitter女子」で、短いのが「GREE女子」と「mixi女子」です。

 女性の平均(赤い点)と比較すると、今回の対象者である「ソーシャルメディア女子」はインターネットの平均利用時間が大幅に長いことがわかります。また「GREE女子」と「mobage女子」はテレビの視聴時間が女性の平均を超えているのに対し、「mixi女子」「Facebook女子」「Twitter女子」はテレビの視聴時間が女性の平均を下回っています。

 「GREE」や「mobage」がテレビCMによって顧客を増やしているのは、ターゲットに合った展開と言えるかもしれません。