アメリカンホーム保険は4月16日、ガンになったことがある人でも、治療2年後から申し込みができるガン保険を販売した。新たに販売するのは「ガンになったことがある方も入りやすい みんなのほすピタる 緩和告知型ガン保険」。終身型もしくは10年定期型で、対象は20歳から80歳まで。ガンになったことがある人でも入院・手術の2年後から申し込みができるうえ、補償対象となるガンの種類を特定しない保険を扱うのは、同社が初めてだという。
医療技術の進歩により、ガンは早期発見、治療がしやすくなっているが、患者側にとってはその経済的負担は少なくない。ガン保険が経済面の負担をサポートしてきたが、「ガンは治療後も再発の可能性が懸念されるため、ガン経験者から『保険に加入したい』といった声が多かった。そうした声を受け、治療2年後から申し込める保険を開発した」(商品開発担当者)という。
健康に不安を感じながらも、ガン保険に加入できない人はどのくらいいるのだろうか。同社が行った調査によると、いわゆる“ガン保険難民予備軍”は最大3400万人にも上るという。「日本人の2人に1人がガンになると言われているが、ガンの種類によっては数十万円から数百万円もの治療費がかかる。調査結果からは、ガンの備えについて、厳しい現状がうかがえた」(同社)としている。
緩和告知型ガン保険に加入するためには、以下の条件すべてに該当しなければ、申し込むことができる。
(1)最近6カ月以内に病気を原因として、入院または手術を受けたことがある。または最近6カ月以内に、病気を原因として、医師による検査または診察を受け、入院または手術をすすめられたことがある。
(2)過去2年以内に、ガンで入院したこと、または手術を受けたことがある。
(3)過去2年以内に、ガンまたは肝硬変・肺気腫・肺線維症・塵肺・再生不良性貧血・骨髄異形成症候群などの病気と医師に診断されたことがある。
(4)女性の場合、現在次の症状がある。乳房のしこり・乳腺から異常な分泌物や出血。
月々の保険料は基本補償の場合で、男性満40歳で1546円、女性満50歳で1405円。保険期間開始日から1年以内の保険金の受取額は、保険金額の50%。ただ、加入前に発病したガンの再発・悪化による入院・手術でも保険金を受け取ることができる。
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