楽観主義が仕事を変える(2/3 ページ)

» 2012年05月09日 08時00分 公開
[村山昇,INSIGHT NOW!]
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楽観的になるには

 物事を楽観的に構えるには、さまざまな方法や思考法があるでしょう。私は次のように仕事というものに対して意識を拡げてみてはどうかと言っています。

仕事は「ゲーム」だと考えてみる

 ゲームはある種の勝負事ですが、遊び心を持って楽しんでやるものです。現在、仕事上で目の前に抱えるトラブルや困難は、ゲームを面白くするためにゲームメーカーが仕組んだ障害物だととらえてみる。

 テレビゲームを1面1面クリアしていくように、1つ1つの問題を解決して、「よーし、次の面はどんな面だ」と待ち受けることができれば、仕事のストレスは軽減され、質さえ変わります。

仕事は「絶好の学び機会」だと解釈してみる

 仕事はさまざまに私たちに“解”を出せと求めてきます。しかし、解がすんなり出せる公式はありません。だからこそ、無上の学習機会なのです。学習は成長でもある。

 しかも、給料をもらいながら、こうした学習と成長ができるのです。ありがたい話ではないですか。

仕事は「趣味・アート」だととらえてみる。

 今は一個人の趣味活動やスタイルが消費者の心をつかまえて、そのままビジネスになりうる時代です。

 自分の興味・テイスト・スタイル・凝った技能を仕事に付加してみる。好奇心をエネルギーに変えて、「こんなこと考えてみました」とか「こんな風に作ってみました」と、自分表現のアウトプットを上司や組織に提案してみる。

 思わぬところから、「お、それいいね」と反応が起こり、一気に仕事が面白くなるかもしれない。「趣味ゴコロ? 自分のスタイルを付加する? そんな努力したってしょせんムダ」とシラけて何もしない状態こそ、悲観主義者です。楽観主義者は、そこでこそ行動を起こす人なのです。

 確かにそんなヘタなことをしてみても、容易に周囲が称賛してくれるわけでもないでしょう。しかし、誰か1人でも反応してくれれば、そこから何かが開けることは十分にあることなのです。人生の転機とは実際そのようなささいな1点から生じるものです。

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