杉山:でも期待できる反論もありました。「鉄道ファンはお金を払っていないという話ではなく、鉄道会社が商売ベタなんだよ」といった指摘がありました。これを読んだとき、私は「いたっ!」と思いましたね。なぜ私が「Business」という名前の付く媒体でこのコラムを書いたのか、その意味を分かってくれたんだーと思いました。
鉄道ファンはお金を持っている人が多い。なので鉄道会社は、彼らのお金を回収する仕組みを作らなければいけないんです。
大塚:杉山さんのコラムを読んでいると「本当に鉄道を愛していらっしゃるんだなあ」と感じています。愛着があるからこそ「鉄道会社にお金を落とすんだよ」というメッセージが、コラムに込められていましたね。
杉山:鉄道グッズの靴下を買うのであれば、きっぷを買いなさい(笑)。
大塚:ですね。
杉山:もう1つ大事なことが。なぜ大人用のサイズの靴下がないのか(笑)。鉄道にお金を使えと言いつつ、私も欲しいんです(笑)。趣味人って勝手ですね。
大塚:そうすれば親子ペアで買うことができますものね。
杉山:例えば居酒屋の座席が、新幹線であれば面白い。居酒屋といえば大人が集う場ですが、そうした座席があれば子供を連れて行ってあげたいと思う親もいるはず。そしてここからが大切なのですが、その座席にライセンスを発生させて鉄道会社にお金が回ってくる仕組みをつくらなければいけない。
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