実のところ、色についての心理学、つまり、これまでのさまざまな調査・研究によれば、「女性はピンクが大好き」ということは実証済みです。女性は、幼児のころから、ピンクに対して明確な好みを示しますよね。このため、女性によっては「子どもっぽい」というイメージを避けるため、ピンクの服や持ち物を避ける人もいます。もちろん、ピンクが嫌いになったわけではありません。また、興味深いことですが、「シニアの女性もピンクが大好き」ということが分かっています。
なぜ女性はピンクが好きなのでしょうか?
ひと言で言えば、「赤ちゃん」をイメージさせるものだからですね。赤ちゃんのピンク色の肌。母性本能をくすぐるだけでなく、おそらく、赤ちゃんの張りのある、滑らかな肌に対する「憧れ」もあるのかもしれません。ですから、あらゆる女性向け製品においては、ピンクの割合が相当高くなっています。ただ、ピンクといっても、好まれる色味は微妙です。男性にはなかなか判断できないもの。色味の微妙な調整は女性担当者に任せるべきでしょう。
「色」は、製品、サービス、あるいは企業のブランドイメージを決める主要素の1つ。新製品開発に当たっては、注意深く色を選定する必要があるんですね。(松尾順)
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